“新しい学び”と“新しい居場所”の必要性
中高生が自主的・協働的な活動を通じて学び合い、互いの成長を促すことを目的とした、区内初の中高生専用施設「b-lab(ビーラボ)」(湯島4-7-10)が利用者に大変好評で、その規模を拡大しています。
2017年(平成29年)改訂の新学習指導要領において最重要キーワードとされているのが、「主体的・対話的で深い学び」です。その実現に向けて、多くの学校現場では児童・生徒が「学んだ知識・技能を、自身の力で問題解決につなげる」ことができるような教育の開発・実践に取り組んでいます。
しかし学校だけでその「学び」が完結するわけではありません。ましてやフリースクール(=不登校の子どもたちなどを受け入れる教育機関)など子どもたちが学ぶための新たな「居場所」へのニーズとその利用者は、日々増え続けている状況にあります。
そのような中でこれまで公明党文京区議団は、こうした中高生の新たな居場所・放課後の交流拠点づくりに一貫して取り組んできました。区議会文教委員会での質問や関係施設への視察、同事業関係者へのヒアリングなどを通じて、区の取り組みを推進し、その状況をこまめに報告してきました。
“やりたいことができる中高生の秘密基地”b-lab(ビーラボ)がオープン!
そうした対応もあって、2015年(平成27年)4月、「b-lab(ビーラボ)」がオープンしました。「b-lab(ビーラボ)」は、「やりたいことができる中高生の秘密基地」をコンセプトとし、中高生が主体となる活動の支援やその機会の創出に取り組んでいます。区教育センターに併設されており、年末年始を除く毎日9時から21時の間、区内在住・在学の中高生であれば施設の大半を無料で使うことができます(※登録が必要)。
3階建ての施設の1階にはデスクや畳、PC・本棚など、勉強だけでなく雑談も含めて様々な交流が可能な中高生談話スペースや、バンド練習が可能な音楽スタジオ(楽器・機材も完備)、そして演劇・ダンスなど大人数での活動が可能なホールがあります。2階の屋内には静かに勉強や会議ができる研修室(教育センターと共用)、屋外にはハーフサイズのバスケットコートが用意されており、3階には卓球などの屋内スポーツができる軽運動室(教育センターと共用)があります。
施設の運営にはNPO法人カタリバの職員・学生スタッフ・ボランティアがあたっており、子どもたち主体の取り組みをサポートしています。その中で実際に、中高生が自主的に集まってフリーペーパーの制作や様々な自主企画を実現させています。
実際の利用者にも好評
このb-lab(ビーラボ)での活動によって、多くの生徒が自分の新たな役割を見つけ、充実感を得ることができています。
「“中高生が活躍できる場所”を目指して、運営にも積極的に関わっています」
(区内高校2年生男子)
「ここで友達が増えました。お互いあだ名で呼び合ったり、スタッフの方には友達に言えないことでも相談できます」(区内中学3年生女子)
今後は同事業を一つのモデルケースとし、より幅広いニーズに応えることのできる事業実現を目指していきます。
参考サイト