【写真は22年10月に撮影】
松丸まさしが今回の文京区議会議員選挙で掲げている政策の第3の柱が、「安全で、心のゆきとどいたバリアフリーの街づくり」の実現です。
これまでも私は、江戸川橋駅へのエレベーター設置や、自転車シェアリング事業の拡充、さらに、コミュニティバス「Bーぐる」の「目白台・小日向ルート」も、2011年に実現することができました。
そして現在、子育て世代や高齢者が増えたことから、文京区の街づくりにも新たな観点が求められています。
バスやタクシーにベビーカーを載せるのが何かと大変であったり。
チャイルドシートのついた電動自転車を置きやすいスペースがなかったり。
駅のエスカレーターが高齢者や障がい者には特に負担の大きい「くだり」にはなかったり。
こうした一つ一つについて、「住み続けられる文京」にするために、お一人お一人の身に寄り添った、全世代にとってのバリアフリーを実現してまいります。
■公共交通不便地域の解消を
その大きな柱の一つが、「予約型乗り合いバス」の導入です。これは、“行きたい”と思った時に、電話やスマホのアプリで呼べば来る、“ちょい乗り”サービスです。
半径2、3kmの運行エリア内に、約200mごとに数百カ所の乗降ポイントが設定され、ポイントからポイントへ自由に乗り降りできます。
大型ワゴン車ですので路地にも入れ、ベビーカーも畳まずに載せられます。
豊島区で行われている実証実験では、高齢者の通院や買い物、ベビーカーでの移動、保育園・塾・習い事の送り迎え等々、幅広い世代から喜ばれているそうです。
■地下鉄駅に2基目のエレベーターと、くだりエスカレーターの増設を
また、あるご年配の方とお話しした際には、「松丸さん、今のバリアフリーは本当のバリアフリーなんかじゃありませんよ」と厳しく言われました。
なぜかとお伺いすると、その方は足がお悪いのですが、“駅などでは、1つしかないエスカレーターが「のぼり」の場合が多いけれども、高齢者や障がい者には「くだり」のほうが大変なのだから、くだり優先で考えなければ、本当の意味でのバリアフリーにはならない”とのご指摘でした。
実際、ご年配の方に多い変形性膝関節症では、のぼりの階段は何とか利用できても、くだりは痛みが強くて降りられないという方が多いそうです。また、くだり階段の着地の際には、体重の6倍から8倍にも相当する負担が、膝関節にかかるといいます。
こうしたことから、すでに福岡市交通局では2015年から、地下鉄駅にくだりエスカレーターを増やす取り組みが始められており、現在までに、全エスカレーターの4割が「くだり」になっているそうです。
私は、地下鉄駅に2基目のエレベーター設置を進めると共に、くだりエスカレーターの増設や優先化を推進するなど、皆さまのお声をもとに、区民の皆さまお一人お一人に寄り添った、きめ細かなバリアフリーを実現してまいります。
■自転車用ヘルメットの購入費用助成を
さらに、この4月から自転車の全利用者にヘルメットの着用が努力義務化されました。さっそく私も4月1日から着用しておりますが、この購入費用助成や、チャイルドシート付き大型自転車の専用駐輪場を設置するなど、坂の街・文京らしい自転車安全対策を実現してまいります。
■茗荷谷駅や白山駅の混雑緩和を
加えて、茗荷谷エリアにおいて大きな課題となっているのが、地下鉄丸ノ内線・茗荷谷駅の混雑緩和です。
茗荷谷駅は周辺に多くの学校施設が集中しているため、朝の乗降が多い定期での利用者数が、1日平均25,000人以上と、文京区内では抜きん出て多いのが現状です。
さらに、この4月には中央大学茗荷谷キャンパスがオープンし、法学部などの移転に伴い、3,500人以上が新たに茗荷谷駅を利用することになりました。街の活性化が期待される一方で、駅構内や近隣の混雑が危惧されるところであります。
そこで私は2月定例議会で、この課題を取り上げ、「池袋・御茶ノ水・巣鴨等のJR乗換駅と結ぶ、直通型や循環型バスの運行を」と訴えました。さらに、公明党の都議会議員や東京都交通局自動車部・計画課長らと共に現地を視察し、4月以降の状況を注視するよう強く申し入れた次第です。
今後も引き続き、茗荷谷駅や白山駅の混雑緩和に尽力してまいります。
■目白台運動公園の防災機能強化を
最後に、防災の観点からも、街づくりの重要性は増しています。本年は関東大震災から100年、いつ起きてもおかしくない首都直下型地震への備えは急務です。
特に目白台運動公園は、区内最大の区立公園として、重要な防災拠点であることから、私は2月の定例議会において、この機能強化と整備を訴えました。
具体的には、隣接する小石川消防署・老松出張所との連携強化はもちろんのこと、夜間照明や電源の確保、備蓄品の更新・充実などを求めたところです。区民の安心と憩いの場として、さらに拡充を図ってまいります。
また、肥後細川庭園側にある樹林帯の整備も推し進めてまいります。
そのほか、区民の皆さまからお寄せいただいた次のような諸課題についても、実現に向け尽力してまいります。
松丸まさしは、単に“つくって終わり”ではなく、すべての人にとって使い勝手のよい、心のゆきとどいたバリアフリーを推進し、「住み続けられる文京」を実現してまいります。